良質な絵本と出会うこと

こどもが絵本から受けとるもの―それは大人のわたしたちが想像するよりはるかに大きいものでしょう。

手触り、色彩、かたち、音、ことば、声音、情感、未知の世界への憧れと畏怖、親との親密な時間、物語の自由性、想像力を働かせること、好奇心を拡げること、文字を読むこと、絵を描けるようになること、文字を書けるようになること、物語を作り出していくこと・・・。

親が毎日毎晩、ひたすらに絵本を読み聞かせることで、こどもたちはここに書ききれないくらいたくさんのことを吸収し、血肉にしていくのだろうと思います。

ある方に「良い絵本を読み続けるだけで、勉強の土壌をつくる親の役割は十分。あとは勝手にこども自身が学んでいく」というお言葉をいただき、これまで絵本に費やした時間がいかに我が子にとって大切なことだったのかということを振り返ることができ、ほっと胸をなでおろしたことを思いだします。

何歳からでも遅すぎることはないと思います。その子の育ちにマッチした良い絵本がきっとたくさんあると思います。

読み聞かせる親の心にも響くような、良質な絵本―美しい装填とイラスト、ユニークな展開、こどもへの深い愛情―そういったものを備えた上質な絵本と作家さんをご紹介できればと思います。

 

■作家別