クリスマスのプレゼントで悩む時期になりました。
かさばらず、値段も手頃な絵本は、幅広い年代のおこさまや、出産を控えたご夫婦など、多くの方に喜ばれるため、贈り物としておすすめなもののひとつです。 また、装填や挿絵が美しく、この時期のインテリアとして飾れる絵本も数多くあります。
数ある絵本の中から厳選して、赤ちゃんから大人まで、いつまでも愛され続けるクリスマスの絵本10冊をご紹介させていただきます。
クリスマス絵本10選
1.クリスマス・イブ(マーガレット・ワイズ・ブラウン)
クリスマス・イブ(マーガレット・ワイズ・ブラウン作 ぽるぷ出版)
数多くの名著を世に出した、マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの作品。
美しい装填と挿絵に、思わずため息が出ます。 【内容】 クリスマス・イブの夜更け、こどもたちはサンタクロースからのプレゼントを心待ちにするあまり、階下のツリーにお願い事をしようということになり、みんなでベッドから抜け出します。 そこで窓から目撃したのは、雪が降り積もる街をランプを掲げてクリスマスの感謝の歌を歌い一軒一軒を廻る、大人たちの姿でした。 こどもたちの胸の高鳴りと静かな感動が伝わってくるようです。 (適齢 : 5歳くらいから大人まで)
2.サンタクロースとれいちゃん
『はじめてのキャンプ(福音館書店)』、『あさえとちいさいいもうと(福音館書店)』など、こどもたちへのあたたかいまなざしで描くたくさんの作品で知られる林明子さんのクリスマス3部作のうちの一作です。 【 内容 】 3人兄妹の末っ子のれいちゃんは、サンタクロースを待ちきれず、家の外に出ていくとサンタクロースを見つけます。 追いかけていくと、ひょんなことからプレゼントと一緒に袋の中に放り込まれてしまい・・・。 かわいいかわいいお話です。 (適齢 : 2歳~)
3.ふたつのいちご
林明子さんのクリスマス3部作のうちの一作です。 3人兄妹のおねえちゃん、かすみちゃんは、クリスマスケーキのちごの数が足りないからと、いちごを採りにでかけます。 森で、たべものをかごで運ぼうとしているウサギのこどもをみかけ、びっくりしたウサギのこどもはイチゴを落として逃げてしまいます・・・。 家族想いのかすみちゃんとウサギの一家の心温まるおはなしです。 (適齢 : 2歳~)
4.ズボンのクリスマス
林明子さんのクリスマス3部作のうちの一作です。 3人兄妹のまんなかのもっくんはきかんぼう。 みんなで祖父母の家にクリスマスのパーティーにでかけるというのにズボンも履かずにおもちゃで遊んでいます。 あきれた家族はもっくんを置いてでかけてしまいますが、パーティーに行きたいズボンが待ちきれずに家を飛び出してしまいます・・・。 やんちゃなおとこのこのたのしいエピソードです。 (適齢 : 2歳~)
※クリスマスの三つのおくりもの
[2.サンタクロースとれいちゃん、3.ふたつのいちご、4.ズボンのクリスマス]は『クリスマスの三つおくりもの』という3冊セットでも販売しています。 やさしいかすみちゃん やんちゃなもっくん かわいいれいちゃん 3人兄妹の3部作、お勧めです。 (適齢 : 2歳~)
5.クリスマスって なあに
ミッフィーシリーズの作者として知られるディック・ブルーナ作。 イエス・キリストの誕生の逸話が、おなじみのかわいらしいタッチで描かれた良本です。 クリスマスを祝うことの由来を初めて触れるには最適な一冊だと思います。 (適齢 : 0歳~)
6.サンタクロースって ほんとに いるの?
サンタクロースって ほんとに いるの?(てるおかいつこ作 福音館書店)
サンタクロースの存在を疑いはじめる頃のこどもの、「目にみえないものを信じるこころ」を守ろうとする作者のやさしさが伝わってきます。 早い子は年長さんくらいから? あるいはお兄ちゃんお姉ちゃんがいる早熟なお子さんはもっと早く訪れるかもしれない、そうした時期にお勧めの一冊です。 (適齢 : 5歳~)
7.ちいさなもみのき
ちいさなもみのき(マーガレット・ワイズ・ブラウン作 福音館書店)
おとうさんは、あしの悪いちいさいおとこのこのために、ちいさなもみのきを森から運んで冬のあいだ、おとこのこの部屋でもみのきを育て、冬が終わると森の元の場所に植え直します。 そうして毎年冬の時期をおとこのこと ともに育ったもみのきですが、ある年、冬が来てもおとうさんが現れません。 雪が積もる森のかたすみにひとりさびしくたたずむもみのきのもとに現われたのは・・・。 マーガレット・ワイズ・ブラウンさんならではの心温まる一冊です。 (適齢 : 4歳~)
8.まどから・おくりもの
センスあふれる作風とアイデアで、たくさんの作品を生み出している五味太郎さんのしかけ絵本です。【内容】 どうぶつの街にあらわれたサンタクロースさんは、窓からのぞきみた様子で「ここはどうやら〇〇さんのおうち・・・」とかんちがいして、ちぐはぐなプレゼントを窓から投げ入れると・・・。 かわいい絵柄としかけのたのしさは、0歳児のおこさまからだいすきになってくれる一冊になるかもしれません。 (適齢 : 0歳~)
9.エリーちゃんのクリスマス
エリーちゃんのクリスマス(メアリー・チャルマーズ作 福音館書店)
とにかくかわいい、「外国の絵本」です。 絵本がすきな年頃のこどもたちなら、きっと主人公のエリーちゃんになりきってどうぶつたちと一緒にクリスマスツリーを飾っている気分に浸れる・・・。 そんなたのしい絵本です。 (適齢 : 1歳~)
10.ちいさな ろば
【内容】 雪が降りしきるクリスマスイブに、ひとりさびしい想いをしているちいさなろばは、通りかかった女の子たちから、生まれて初めてサンタクロースとプレゼントのことを聞かされ、自分もプレゼントをもらうことができたらどんなにうれしいだろうと想いをめぐらせます。 するとその夜、そりをひくトナカイのうちの一頭が脚を痛めて困ったサンタクロースが通りかかり・・・。 ちいさなろばが嬉々としてサンタクロースのお手伝いをし、そのお礼にサンタクロースはろばの願いを叶えてあげる。 心温まる一冊です。 (適齢 : 4歳~)
11.ぐりとぐらのおきゃくさま
ぐりとぐらのおきゃくさま(なかがわりえこ やまわきゆりこ作 福音館書店)
ぐりとぐらが大きなあしあとを見つけてたどっていくと我が家に行きつき、中に入ると長靴や赤いマントや手袋がぬいであり、誰だろうと家じゅうを探しているとなんともいいにおいが漂ってきて、台所に飛んでいくと、しろいひげのおじいさんが「クリスマスおめでとう」といって焼きたてのケーキをプレゼントしてくれる・・・というぐりぐらならではの平和なメルヘンなおはなしです。
12.トムテ
トムテ(ヴィクトール・リードべリ作 ハラルド・ウィーベリ絵 山内 清子 訳 偕成社)
トムテは、北欧の民間伝承に登場する農家を守る妖精です。小さな子供くらいの大きさで赤い帽子をかぶるトムテが冬のある夜農家のすみずみを見回るすがたを描く、美しく優しい作品です。
13.クリスマスのてんし
クリスマスのてんし(エルゼ・ヴェンツヴィエトール作 さいとうひさこ訳 徳間書店)
読み手のこどもたちと同じ年ごろの姿をしたかわいらしい天使10人がクリスマスにひとつひとつ行う善行を描いた絵本です。
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いかがだったでしょうか。
どれも、大人も一緒に楽しめたり、感動したり、クリスマスのおごそかな気分を味わうことができる・・・。 そしてこどもたちがいつか親になったときに、そのこどもに読んで聞かせたい、と思えるような絵本を選びました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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