2月22日
春の兆しが感じられるようになりました。
冬もさまざまな行事があり、愉しみもありますが、寒さと厚着で縮こまった身体が開放され、心と身体がワクワクぞくぞく拡がっていくような感覚はこの時期ならではのものだと思います。
春の到来を待ちわびたり 祝ったり 満喫したり。
そんな感情をおとなとこどもが共有できる絵本をご紹介します。
随時更新していきたいと思います。
よい絵本との出会いがありますように。
【 季節の絵本 (春) 】
おおきなのはら
1.おおきなのはら(ジョン・ラングスタッフ文 フェードル・ロジャンコフスキー絵 いしいももこ訳)
程よく写実的な動物の絵柄はとても親しみやすく、装填も美しいためプレゼントにも喜ばれると思います。
ページを繰るたびに、春の訪れを喜ぶさまざまな動物の親子が登場し、そのつど動物の赤ちゃんの数も増えていきます。
自然に触れつつ楽しく数を学べる要素も嬉しいです。
あかちゃんぐまは なにみたの?
2.あかちゃんぐまは なにみたの?(アシュリー・ウルフ作, さくま ゆみこ 訳)
冬眠から目覚めたばかりの熊の母子。
あかちゃん熊は初めて触れる外の世界に驚きと喜びでいっぱい。
そんな様子を母熊があたたかいまなざしで見守る、あたたかい作品です。
ふたりはともだち
3.ふたりはともだち(アーノルド・ローベル作 三木卓訳)
こころやさしいかえるくんと、世話がかかるけどにくめないがまくんはいつも一緒です。
ふたりのエピソードをいつまでも見ていたくなるような作品です。
コンパクトで、落ち着いた装填の絵本。
大人からこどもまで永く楽しめる作品ではないかと思います。
そらいろのたね
4.そらいろのたね(なかがわりえこ おおむらゆりこ作)
ぐりとぐらシリーズいやいやえんでおなじみのなかがわりえこさんとおおむらゆりこさんの作品です。
きつねからもらった種を埋めたら家が生えてきて、こどもたちや動物が何人でも何匹でも住める大きなお屋敷になる・・・と活字にすると壮大なファンタジーのようですが、おだやかで楽しい絵本です。
わたしとあそんで
5.わたしとあそんで(マリー・ホール・エッツ作 よだ・じゅんいち訳)
もりのなかまたもりへの、マリー・ホール・エッツの作品です。
森の中で出会う動物や虫たちとお友達になりたくて近づくけれど、そのたびに逃げられてさびしい女の子。
でも池のほとりでしゃがんでいたら、みんな戻ってきてくれて幸せいっぱい・・・。
なんともいえない至福感です。
はなをくんくん
6.はなをくんくん(ルース・クラウス 文 マーク・シーモント 絵 きじま はじめ訳)
雪山に冬眠する動物たちが心待ちにする春の到来を告げる一輪の花。
香りに誘われて駆け寄る動物たちの喜びにあふれた様子。
モノトーンの柔らかいタッチの絵柄に花の黄色が映える美しい作品です。
春のうたがきこえる
7.春のうたがきこえる(市川 里美作)
雪山に冬眠する動物たちが心待ちにする春の到来を告げる一輪の花。
香りに誘われて駆け寄る動物たちの喜びにあふれた様子。
モノトーンの柔らかいタッチの絵柄に花の黄色が映える美しい作品です。
くまのブウル
8.くまのブウル(リダ・フォシェ 文 フェードル・ロジャンコフスキー 絵 いしいももこ訳)
冬眠中に生まれた小熊たちの成長を描いた絵本です。
多少の擬人化はあるものの、生態に忠実に描写されているのではないかと思います。
ファンタジックな世界から踏み出し、動物の生態に興味を持ち始める年頃のお子さんにはぴったりの絵本ではないかと思います。
まゆとりゅう
9.まゆとりゅう(富安 陽子 文 降矢なな絵)
やまんばの娘、まゆのシリーズの一冊です。
竜の到来を歓迎する母子(やまんば母さんは若くて優しい感じ)。
ダイナミックな日本のファンタジー。
じいじのさくら山
10.じいじのさくら山(松成 真理子作)
日本の春の代名詞とも言える桜。
山と桜を愛するおじいちゃん。
古き良き日本を体現するかのような祖父と、孫とのふれあいが感動的です。
はるねこ
11.はるねこ(かんのゆうこ作)
淡い色使いのやさしい画風です。
若草色のはるねこが「はるのたね」をなくしてしまい、春が来ない・・・。
はるねこと女の子のやりとりが楽しい。
よもぎだんご
12.よもぎだんご(さとうわきこ作)
四季折々の楽しい行事や催し、遊び方などを工夫たっぷり元気いっぱいに教えてくれる、こどもたちに大人気の「ばばばあちゃん」シリーズの一冊です。
ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ
13.ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ(マーガレット・ワイズ・ブラウン文 林明子絵 坪井郁美 訳)
多くの名作を手掛けたマーガレット・W・ブラウンの原作を、林明子さんが描いた作品。
おばあちゃんからの電話で、男の子は初めておばあちゃんの家にひとりで向かいます。
道を外れ、小山を越えて、男の子は言われた通り、まっすぐまっすぐ歩いて無事におばあちゃんの家を見つけます。
はるかぜのホネホネさん
14.はるかぜのホネホネさん(にしむら あつこ作)
骨なのに全然怖くなくてこどもたちに人気のほねほねさんシリーズの一冊です。
はるのやまはザワザワ
15.はるのやまはザワザワ(村上 康成作)
自然を愛する村上康成さんが、春の到来を喜ぶ動植物がかわいらしく愛情たっぷりに描いた作品です。
14ひきのぴくにっく
16.14ひきのぴくにっく(いわむらかずお作)
14匹のねずみの大家族がピクニックに出かけます。
昔ながらの日本家屋に模した屋内、生活道具、野山の山野草が丁寧に描かれています。
日本の生活様式や山野草に興味がある大人の方にも読み応えのある秀作だと思います。
はるをはしるえぞしか
17.はるをはしるえぞしか(手島 圭三郎作)
北海道の大自然が版画で描かれた素晴らしい作品です。
大人の方にもお子さんにもぜひ読んでいただきたい作品です。
のはらのおみせ
仔牛の春
根っこのこどもたち目をさます
20.根っこのこどもたち目をさます(ヘレン・ディーン・フィッシュ 文 ジビレ・フォン・オルファース 絵 いしい ももこ訳)
こすずめのぼうけん
21.こすずめのぼうけん(ルース・エインズワース 作 堀内 誠一 絵 いしい ももこ訳)
わたしのワンピース
庭にたねをまこう!
23.庭にたねをまこう!(ジョーン・G・ロビンソン 作 こみや ゆう 訳)
よあけ
ちょうちょう ひらひら
25.ちょうちょう ひらひら(まど みちお 文 にしまき かやこ 絵)